東京土建一般労働組合 練馬支部

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【13.04.09】アスベスト被害根絶のために

―首都圏アスベスト訴訟 東京高裁で勝利判決を

 私は首都圏アスベスト訴訟の原告団で闘っている盆下です。
 昨年12月5日の東京地裁判決で、建設アスベスト被害ではじめて「国の責任」を認める勝利判決を勝取りました。約半年前の横浜地裁では、国も企業の責任も認めない全面敗訴の判決でしたので、不安で迎えた判決当日、原告団の人たちと抱き合い、涙をながしガッツポーズ、一歩前進です。しかし、アスベスト製造企業の責任が認められずくやしい思いを残しました。
 企業がつくった石綿で多くの犠牲者を出し、電工職人であった夫周造もアスベスト疾患と3年6ヶ月闘いました。「苦しいよ、死にたくないよ…」何回聞いた言葉でしょうか。傍らで見ているだけで、何もしてやれず、涙が止まりませんでした。
 企業の人たちは、原告の苦しみが分かっているのでしょうか。私達原告団は、すべてのアスベスト被害者の救済と被害の根絶にむけて勝利判決を勝ち取るまで闘います。亡くなった方々がそう語りかけているのです。
 国・アスベスト製造企業は、アスベスト疾患と闘っている被害者の「命あるうちの解決」をはかるべきです。
 「あやまれ、つぐなえ、なくせアスベスト」を1日も早く認めさせ、全面勝利に向けた、新たな闘いの年が始まりました。
 首都圏アスベスト訴訟には、練馬支部から10名の原告の仲間がいます。私の夫を含めすでに7名が亡くなり、遺族とともに励ましあいながら闘っています。しかし、私たちの力だけでは、声も小さく、裁判に勝利することはできません。
 土建の組合員のみなさんには、署名運動をはじめ、大変お世話になっています。ありがとうございます。裁判は長い闘いとなりそうですが、これからもどうぞご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。