東京土建一般労働組合 練馬支部

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【13.06.09】アスベスト裁判5周年 7月から高裁へ

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原告団は組合の代表…全国総決起集会を開催
【上石神井・支部労働対策部長・礒野進記】
 建設現場で働いてきた仲間と遺族が国とアスベスト製造企業を相手に提訴して5年が経過しました。5月24日建設アスベスト提訴5周年総行動が日比谷野外音楽堂でおこなわれ全国の仲間2500人(練馬支部50人)が参加しました。
 集会は首都圏訴訟の原告団をはじめ、全国19県連組合の代表も参加し、提訴5年後を経た闘いで築かれた到達が報告され、7月4日から始まる高裁に向けた法廷内外の取り組みの成功へ決起を行いました。
 昨年12月5日、東京地裁は被告である国に対し、賠償責任を認める画期的な判決を下しましたが、中小事業主や一人親方については、賠償の対象から除外。さらに製造企業の社会的責任は認めたものの、法的責任は免除する問題をのこす判決になりました。
 提訴から5年が経過し、多くの仲間が志半ばで無念の思いを残したまま亡くなっています。
 私たちは、裁判所に対してこのような実態を踏まえ、被害者の「命あるうちの解決を」求めてたたかいを強化していきましょう。
 当日は北海道から九州まで全国から建設アスベスト裁判をたたかう仲間が結集しました。北海道の仲間は「アスベストで殺された。世の中で殺した人は裁かれなければならない。責任を求めて立ち上がった。北海道では桜が満開だ。裁判でも勝利の満開の花を咲かせたい」と決意。京都からは「オール被害者の力で勝利を勝ち取る」など、次々と決意が述べられました。
 今年、大阪泉南アスベスト国賠訴訟の2陣の高裁の結審、判決も予想されています。首都圏と連帯して勝利判決をめざしてたたかって行きたいとの決意がありました。
 当日は大変暑い中集会とデモ行進でしたが、参加された練馬支部の仲間のみなさんごくろうさまでした。引き続きご支援をお願いします。

毎日苦しんでいる夫、見るのがつらい
 練馬から参加した3人の原告団は安藤さん、盆下さん、窪田さんです。
 安藤さんは「夫が原告でたたかっています。何とか命あるうちの解決を望んでいます。毎日苦しんでいます。3ヶ月で10キロやせました。食べられなくなってきました。見ているのがつらい!」と話します。