種籾の温湯処理
山形県も少しずつ春の訪れが感じられる気温となりました。
そんな時期に行われているのが、農薬を使わない種籾の殺菌方法として取り入れている『温湯処理』です。専用の機械を使い、乾いた状態の種籾を、60~62℃のお湯に7分程浸して行う殺菌法で、その後水で冷します。これは農薬で消毒した時のように殺菌効果が続くわけでは無く、未処理の種籾と一緒に置いたりすると、そこから菌がうつってしまうので、処理後も注意が必要です。温度が高いと茹でたようになってしまうし、温度が低いと殺菌がされない。こうした手間をかけて殺菌された種は雪溶け後の大地に根付き、本格的な春の訪れを待ちます。